交通事故を起こしたらとる行動とその後のケア


事故は誰でも起こしたいものではありませんが、その瞬間は突然やってくるものです。車を運転する以上、交通事故に遭遇する確率はゼロにならないのです。事故を起こした時の行動は教習所で習いますが、何十年も前のことであれば記憶が薄くなるのも無理はないです。

この記事では、事故を起こした時にどのような行動をするか、そしてその後のケアについて紹介します。

人を怪我させた場合

道路を横断する人と接触したり、走ってきたバイクと接触したりするなど公道は危険なシーンがたくさんあります。それ故に全国各地では毎日のように交通死亡事故が発生しています。もし、自分が運転する車が人と接触した場合は一にも二にも救護活動を優先する必要があります。

119番に連絡して、流血していたら止血する必要がありますし、意識がなければとりあえず仰向けに寝かせて楽な姿勢を維持させます。次の事故を防止する為に発煙筒を道路上に置くことも忘れてはいけません。これまでの連絡・救護・発煙筒設置の作業は迅速に行う必要があります。

意識があって会話できるのであればまだ良いですが、心肺停止状態であれば心臓マッサージを行います。近くにAEDがあればAEDを使用しますが、都合良くある訳ではないです。まずは気道を確保して、人工呼吸や心臓マッサージを繰り返します。

胸を強めに押さないと心臓マッサージできないので、注意したいです。救急車が到着するまで根気強く繰り返して、少しでも蘇生する確率を上げます。救急車が到着して搬送されたら、警察の事情聴取に応じたり保険会社に連絡をしたりします。

警察への事情聴取で嘘を言うとどんどん自分の立場が弱くなりますし信用されなくなります。なので、例え自分の落ち度が大きい事故であったとしても正直に話すのが人として当たり前の行動です。もし、双方共に軽症であればお互いの状況を確認しつつ119番や110番に連絡します。

この時に最も重要になるのが、その場の話し合いで問題を終わらせないことです。賠償に関する話は、保険会社に任せる必要があります。むしろ、その為の保険会社と言っても過言ではありません。なぜなら、交通事故というのは今は問題が無くても後に問題が生じてくる場合があるからです。

その場の話し合いで解決すると、もし後遺症が発覚した時に賠償責任を問えなくなります。なお、警察に連絡せず問題を終わらせようとするのは言語道断です。全ての事故は必ず警察に報告するという義務があります。

単独事故の場合

単独事故の場合は他人が絡んでいない分、考えることは少ないです。

事故によって意識を失った場合は周囲の方に助けられるしかありませんが、意識がしっかりしている場合は119番や110番に連絡します。全く怪我など出血がなかったとしても、急激に体調が悪化する可能性を否定できないので、119番は必須です。

単独事故で注意するのは、事故によって何が破損したかです。自分の車のタイヤやバンパーが破損するのは当たり前ですが、ガードレールや電柱を破損させてしまうこともあります。その場合、弁償をするのは当然事故を起こした本人です。

もちろん弁償も保険会社と話し合いをして手続きを進めていくことになります。なお、単独事故の場合も後続車に知らせる為に発煙筒を使用しなければいけません。

事故のその後

単独事故の場合は、弁償や車の修理を終わらせればそれで問題ありません。しかし、人と接触した場合はまず謝罪に向かう必要があります。もちろん事故現場で謝罪の言葉をかけるのはもちろんですが、それとは別の謝罪です。

相手の自宅や病室に手土産を持参して向かいますが、相手が謝罪を拒んだら手紙等の手段で謝罪の意を伝えます。重症の場合は何度も病室に足を運ぶ等の配慮も必要です。中には、事故からしばらく経過した後に色々な症状が出て問題が大きくなることもあります。

そんな時は自己判断せずに保険会社と相談をしますが、とにかくお金が絡む話は全部保険会社を介して決めるという意識を忘れてはいけません。相手が退院して、賠償金も支払ったらようやく問題が落ち着きます。なお、相手が死亡した場合は一生交通事故を起こした罪と責任を負うことになります。

こればかりは仕方ないので、償いの気持ちを持って二度と同じような失敗を繰り返さないように注意するしかないです。

精神面のケア

交通事故というのは人生の中でもなかなか経験することではないので、強いストレスに襲われます。経験をプラスに考えて次に生かすしかないですが、いつまでも悔やんでしまう方もいます。気持ちの切り替えができないと、いつまで経ってもストレスを感じますし、うつ病を発症する場合もあります。

うつ病になってしまうと食欲減退や不眠等の症状が出て、生活の質が下がってしまいます。それどころか、仕事にも支障が出て収入を失うという状況になりかねません。なので、交通事故後のメンタルケアは積極的に行いたいです。

メンタルケアと言っても、交通事故の事実は変えられないのでネガティブな思考を消していくしかありません。相手を怪我させてしまったと言っても、わざと起こした交通事故ではない訳です。投げやりな態度になるのではなく、反省を生かして二度と事故を起こさないというポジティブな気持ちが求められます。

塞ぎ込むのではなく、積極的に温泉やレジャーで楽しむことも大事です。様々な形でリラックスをすると、ストレスが軽減されて生活の質も上がります。事故を起こした側が落ち込むと、被害者側にも余計な心配をかけてしまうかもしれません。

なので被害者側が気を使うというような状況は避けたいです。

病院も活用する

病は気からという言葉もありますが、もちろん全ての病気が気合だけで治る訳ではありません。特に交通事故のショックによる落ち込みによってうつ病になると、カウンセリングや薬を使った治療が必要になります。うつ病は脳の病気であり、正常に戻すには多くの時間がかかります。

中には数ヵ月程度で気持ちが晴れることもありますが、何年もうつ状態に苦しむ方もいます。常に交通事故を思い出して気分が落ち込んだり、不眠や食欲不振が続く場合は迷わず心療内科を受診します。また、PTSDという事故の状況がフラッシュバックする障害もあります。

こちらも薬を使った治療が必要なので自分の気持ちだけでは治りません。