知らなかった!交通事故には多い月がある


交通事故には多い月があるということをご存知でしょうか?その月ごとの交通事故は、数の増減だけでなく、その時期ならではの交通事故の原因といったものもあります。誰もが遭いたくない交通事故。ですが、どんなに気をつけていても、100%防げるということはありません。

あらかじめその原因を知っておくことで、今まで以上に交通事故に気をつけることもできます。

春に起きやすい交通事故

一年を通して、それぞれの季節ごとに交通事故の特徴というものがあります。春は自転車での交通事故が増えやすくなります。長かった冬を終え、外が暖かくなり始めるとお花見などのイベントやサイクリングなどに出向きたくなるものです。

そして進学の時期でもありますので、春から自転車通学が始まる学生などもいます。こうしたイベントや、慣れない自転車通学で自転車による交通事故が増えてしまうのでしょう。5月以降は子どもの事故も多くなります。「五月病」という言葉があるくらい、5月は精神的に不安定になりやすい時期です。

新しい環境によるストレスから、気分が落ち込むだけでなく注意力なども落ちてしまい、それが事故の原因となってしまいます。

夏に増える事故とは?

毎年6月から8月にかけた三ヶ月の中では、8月が最も交通事故の多い月となります。子ども達が夏休みに入り、家族でレジャーに出かけるとった家庭も多いことでしょう。当然、家族で車に乗る機会も多くなり、遠出することも増えます。

お盆の時期の帰省ラッシュでも、長時間の運転や渋滞に巻き込まれることによるストレスで交通事故は起こりやすくなります。家族で出かけなかったとしても、子どもは外で遊ぶことも増えます。普段は学校にいる時間も近所で遊ぶことが多くなりますので、道路での飛び出しといった事故が増えてしまうようです。

小さい子どもが死角から急に飛び出してくることもありますので、車を運転する際には細心の注意を払いたいものです。

秋の交通事故。どんなことに気をつければいい?

秋になると、少しずつ日照時間が短くなって行きます。それと同時に、夕方の時間が早まってくるのです。それまでは明るかった時間でも、あっという間に暗くなります。この日没時刻と重なる17時台から19時台のことを薄暮時間帯というのですが、1日の中で最も交通事故が多いのがこの時間なのです。

車を運転する際には、薄暮になってきたと思ったら早めにヘッドライトをつけるようにしましょう。それまでの習慣でいつもの時間にヘッドライトをつけていると、あたりはもうすっかり暗くなってしまいます。暗くなってからつけるのでは、自動車と歩行者、または自転車のお互いの発見が遅くなってしまい、事故に遭う確率が高くなります。

自転車に乗る場合は、自分自身が事故に遭わないためにも、自転車を乗るときは早めにライトをつけるようにしましょう。

歩行者の場合も反射材などを活用すると良いでしょう。そうすることで、車からも見えやすくなり薄暮時間帯でも交通事故に遭う危険性を下げることができます。

冬に起きる交通事故

冬に起きる交通事故の原因は、その寒さと言えます。地方によっては雪が降ることもあるため、車はスリップしやすくなります。毎年雪が降る地方では、タイヤチェーンを準備したりスタッドレスタイヤへ交換することは当たり前のように行っているかもしれません。

ですが、普段あまり雪の降らない地方で降った場合、全く準備ができていないといった状況も考えられます。特に2月は、東京・大阪での突然の降雪や凍結によるスリップ事故が多発する時期でもあります。そして雪が降っていなくても、気温が低い日の早朝は路面が凍結していることがあります。

さらに凍結のあまり起こらない地域であっても、注意は必要です。橋の上などは、河川の冷たい風が当たりやすく凍結していることがよくあります。いざという時のために、雪のあまり降らない地方であっても、事前に準備しておくようにしましょう。

タイヤを交換する際は、全車輪を交換するようにしてください。そして交換してすぐは、それまで使っていたタイヤとは特性が異なりますので、無理をせず慣らし走行をするようにしてください。慣らし走行を事前にしておくためにも、早めの準備が大切ですね。

一年のうち交通事故が最も多いのは12月

一年を通して季節ごとの交通事故の特徴を紹介してきました。それでは、一年の中で最も交通事故が多いのは何月なのでしょうか。警察庁の交通事故統計によると、平成29年の12月の交通事故での死者数は381人と一年で最も多く発生していました。

一日に12人以上の人が亡くなっている計算になります。

同年で死者数の最も少ない月であった4月の244人に比べると137人も多く、割合でいうと1.5倍以上です。実はこれは平成29年に限ったことではなく、警察庁の交通事故統計によると過去10年以上どの月もほぼ同じ推移となっています。

一体なぜこれだけの人が、12月の間に交通事故で亡くなってしまうのでしょうか。

まず一番の大きな原因は、先ほど紹介した雪や路面の凍結による車のスリップです。しかし、例年スリップ事故自体の発生件数は1月が最も多くなっています。冬の中でも12月の交通事故が最も多くなる原因の一つに、日照時間の短さが挙げられます。

毎年12月22日ごろは冬至と呼ばれる「一年のうちで最も昼の時間が短い日」がやってきます。夜間は昼間に比べて死亡事故の確率が3倍以上に膨れ上がるため、夜の時間帯が一番長くなる12月は必然的に交通事故も増えてしまいます。

そしてもう一つ、12月が一年を通して一番忙しくなる時期であることも大きく関係しています。仕事などが忙しくなり心の余裕がなくなることで事故を起こしやすくなります。また同時に、忘年会などのイベントも多く入ってくることや新年の準備など、一年の切り替えの迫る時期だからこその状況が事故を起こしやすくしています。

忙しい時期だからこそ、心に余裕を持って行動できるようにしたいものです。交通事故に関しては、自分には起こらないだろうとつい思ってしまいがちですが、全国で一日に平均12人以上も死者が出ているわけです。大変衝撃的な数字です。

事故の被害者になることはもちろん、加害者になることも避けたいものです。12月に限らず、一年を通して日頃からの心がけで少しでも交通事故を防げるよう注意して行きたいですね。